バカばっか
 
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2005年7月1日を表示

ある夏の日の出来事~出会い~(前編)

暑い・・・
七月も始まったばかりだというのに
気温は三十五度をこえている
まぁ毎年こうなのかもしれないが・・・
それにしても暑い
「ねぇクーラーつけてよ!
 まじ暑いんだけど!!」
耳につくうっとうしい声
暑いから余計イラついてくる
「俺はクーラーをできるだけつけない主義なんだよ」
あーもうどうでもよくなってきた・・・

ここは荒井山公園前派出所
あまり人が通るわけでもない所に位置している
通るといったら
公園に来るお爺さんやお婆さん
それと学校に通学する学生たちぐらいか
それもあまり多いわけではない
暇を持て余し退屈しのぎにパトロールしていたら
タバコをふかす女子高生を見つけてしまった
一応補導したが今は後悔しか残っていない
最近の女子高生はみんなこうなのかねぇ
と、年寄りくさいことを言ってみる
こうみえても俺もまだ21歳
高校卒業してやることもなかったので
警察になってみた・・・
「はぁーーー」
椅子にもたれかかり、ため息をつく
「ねぇ暑い!クーラー!!」
さっきから、この女子高生というかギャルは
椅子に足をのせたままクーラーをつけろとせがみ続けている
「だめ」
「うぜー!まじうぜー!!つけろや変態
 さっきからパンツみてただろ!
 金よこせ!!」
今のはムカッときたが
実際そうなので何もいえなかった・・・
俺もこんな不細工のギャルのパンツみてしまうなんて飢えてるのかなぁ

そうこうしている間に学校の先生がやってきた
「またタバコ吸ってたのか!!」
熱血っぽい先生は力いっぱい怒鳴りつけていた
こんな暑いのに熱いひとだ・・・
「・・・・・・」
何も言わないギャル
「すいません
 うちの生徒がご迷惑をおかけして
 あとは私がしっかり言っておきますので」
とぺこりとお辞儀をする熱血先生
「お前も頭をさげんか!」
無理やりギャルの頭をつかみ下げさせる熱血
「あはは
 いいんですよ。こちらもお役に立てたなら幸いです」
ギャルは最後にあっかんベーをして
熱血に怒られながら去っていった

あの制服をみるかぎりでは
有名私立進学校の生徒だが
どこで道を間違ったのやら・・・
「あのーすいませーん」
声がしたので振り返ってみると
さっきのギャルと同じ制服
またか・・・と思いつつよく見てみると
・・・可愛い
ギャルとはうって変わって清純そうな娘だ



「お金落ちてたのですけど
 どうしたらよいのでしょか?」
「え!あ、あーえーっと
 そうだな。じゃあ中で書類書いてもらいたいんだけど
 時間はあるかな?
 届けましたってことを証明する書類だから
 そんなに時間はかからないと思うけど」
この娘にみとれていたので少し焦って
いっきにしゃべってしまった
さっきのギャルが不細工だったせいか?
いやでも普通に可愛い
「わかりました」
少し不思議そうな顔をして返事をする女の子
色々考えていたせいか
それが顔にでていたのだろうか・・・

俺はその女の子を連れて派出所の中にはいったのだった・・・

つづく



7月1日(金)03:17 | トラックバック(1) | コメント(4) | ある夏の日の出来事 | 管理


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